水周りの湿気、腐蝕、カビがイヤ!!
みなさんのお宅は、いつ頃建築されましたか?
高度成長期ごろに建築した住宅は現在、築2,30年経過しています。それらの家 のほとんどが、水周りの「傷み」に悩まされています。 一般の方は、毎年、カビの発生に悩んでいるようですが、実は、この湿気によって木材が腐敗していると、住んでいる人の生命をも脅かす危険があるのです。
阪神淡路大震災で倒壊した家のほとんどが、実は、住宅の土台、柱などが白蟻に喰われたり、湿気により、腐敗して、建築当時の強度を保っていなかったのが原因とされています。
私たち専門家がチエックするポイントをお教えしたいと思います
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「お宅の匂い」がする自分の家特有の匂いを感じたことがありますか? または、ご親戚の方に指摘されたことはありませんか? そのようなお宅は、日頃から室内の換気がされていなく、湿度が高くなっています。特にカビ臭いお宅は、まず床下は腐蝕しているといってよいでしょう。
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浴室の入口、キッチンの足回りの床板がブカブカになっている
これは、2,30年前から床に合板が使われるようになったからなのです。その当時の合板は、耐水性がなく、水分を含むと接着剤が剥がれてくるのです。
そこで、上から繰り返し圧力(歩いて踏むこと)がかかると、徐々に、一枚一枚のベニアが剥がれて、ブカブカになるという訳です。 -
畳の部屋の畳が沈むことがある
床板が白蟻に喰われて、スカスカになっていることが考えられます。 -
家の敷地の北側の土がいつも湿気っている
そもそも通気が悪く、日が当たらないと、いつでも土か湿った状態になって、その湿気が床下までまわったり、土台の水分量が高くなり白蟻に喰われやすくなります。 -
床下換気口がふさがっている
床下換気口が機能していて、空気が流れていればよいのですが、機能していないと、床下の湿度が上がり、白蟻、腐敗の原因となります。
床下の状態は、畳の部屋があれば、床板を一枚はがして覗くことが出来ます。
一般的には、住宅を設計する際には、絶対、床下を点検できるようにしておきます。床下点検口、床下収納、外側の基礎からの進入口をお探しください。床下に侵入できないようなお宅は、きっと、湿気対策もされていないと思われます。
チェック方法
- 土は、手で触ってみて、湿っているか確認してください。
だんごが作れるようだとかなりの湿気と言えます。 - 床下は明るいですか?明るいということは、換気口や隙間あるということなので、通気もとれていると思われます。
- 白蟻被害は目視ではわかりません。白蟻は繊維に垂直には木材に侵入できないのです。かならず、木口(木の断面)から侵入します。
ですから、木口に蟻道(白蟻の侵入経路)があるか探してください。そして、木の一部をドライバーなどで彫ってみて下さい。
表面上はなにもなってなくても、中がスカスカになってませんか
もし腐敗、白蟻被害が確認されれば、木材を防腐剤が注入されている材料に交換します
ただ、これを交換したからと言って、安心は出来ません。床下自体が、 換気が悪く、湿気が逃げないようだと、いずれ、すぐに同じような状態になります。床下の換気も検討しなければいけません。
また、2,30年前はまだ、ユニットバスという商品がありませんでした。ほとんどのお風呂がタイル張りや、大平板で作られています。
これらの浴室は、防水がしっかり出来ないので、湯水が浸透して、土台や柱を腐らせています。このような浴室のほとんどが、解体してみると、白蟻に喰われているというのが実情です。ですから、あと10年以上現在のお宅に住む予定があるのなら、是非とも、ユニットバスのリフォーム工事をお勧めします。
日本の住宅はプラン上、どうしても浴室、洗面脱衣室、キッチンが北側に来がちです。ただでさえ、お風呂や、料理の湯気で湿気の多いところなので、どうしても、家の中でも一番不潔で汚いところになってしまいます。 浴室、洗面、脱衣、台所がバスルーム風呂場のリフォーム・キッチン台所のリフォームできれいで清潔になると、生活も快適になります。
白蟻駆除屋さんに相談すると、白蟻駆除しかしてくれません
床下換気の機械を売っている人に相談すると、その機械を買うように薦められます。つまり、このような業者は家全体をトータルで見てくれません。
私どもは、建築のプロとして、原因を追究して、原因を絶ち、痛んだ材料を交換して、弱いところは補強し、生活スタイルを提案するところまで、トータルで考えます。調査、見積に関しては一切無料ですので、リフォームをお考えの方は是非ともご相談ください。
しかし、大事なことは、まずは、上記の方法で、ご自分でチエックすることだと考えています。自分で床下にもぐってみてください。腐敗であれば、目視できますし、床下の湿気くらいならホームセンターなどにもマット状の調湿材が販売されていますので敷き詰めることは出来ると思います。自分の家ですから、いい機会ですので、床下探検をしてみてはいかがですか?