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2018年09月

リフォームチラシの不思議

20年ぐらい前から、リフォームに特化する工務店が多く現れるようになり、

初期は、住宅リフォームの営業はチラシで公告するのがメインでした。

しかし、リフォームの場合、対象のお客様が限られますので、チラシをまいていると、

かなり費用対効果が悪く、

(スーパーのチラシは、誰でも買うし、誰でも対象になるので効率はいいですし、

そもそも、それに売り上げを頼っていない、必要経費だったりしますが)

当時の会社は広告経費倒れをしたのか、そのチラシもかなり少なくなりました。

しかし、最近、目に付くリフォームのチラシも、

同業者として、「?」、っと思う箇所がいくつかあります。

それは、お客様の方でも、そう感じているのではないでしょうか?

今回は、リフォームのチラシの不思議な部分、おかしい部分、実はこういう仕組みだ、

など、書きたいと思います。

 

キッチン、ユニットバスなどの価格が安すすぎる

比べるのが難しいリフォームでは、つい、商品単価の高い安いで、

この会社は安い、っと、商品単価で安さを感じてしまうかもしれません。

しかし、リフォーム会社は物品販売ではないので、

最終的には、工事費を含めたリフォーム金額で請け負いますので、

本来は、そこまでの価格で、比べなければなりません。

 

実は、リフォームの商品、ユニットバス、キッチン、洗面化粧台、、、は、メーカーから仕入れるのですが、

これが、他社より極端に安いということは、ありえません。

厳密に言うと、メーカーからは直接仕入れず、商社、問屋さんなどが間に入りますが、

もし、そのリフォーム会社が、極端に安く商品を仕入れられてたら、

他社は、「何でうちは高いんだ!、うちにも安く仕入れさせろ」

と、問屋さん、メーカーに詰め寄ることになるからです。

そもそもですが、年間何百棟以上、新築を建ててる住宅メーカーもありますので、

そこと比べると、リフォーム業は、小規模になりますし、すべてオーダーメイドとなると、

まとめて仕入れる、まとめて交渉するということも難しいので、

どのリフォーム会社でも、仕入れ価格には、ほとんど違いはないと思います。

っと言うことは、

商品を安く出している分、工事費を高くして、そこで利益を上げる、

と言うことが考えられます。

つまり、

チラシ広告の安い商品価格は、客寄せ、まずは、問い合わせをもらうための手段

と言えると思います。

これは、某大手家具屋さんなども、この手法を取っていますが、

家具屋さんの方は、商品が売れればいいので、

もしかしたら、本当にその価格で利益を出すのかもしれませんが、

それにしても、最終的には、取り付け費込みの金額がリフォーム代金となりますので、

そこの取り付け工事費は、実は高めになっているのが実情です。

 

トータルリフォームの価格

リフォームのチラシでは、よく、

「水回り4点一式、○○万円から~」

「外装塗装一式、○○万円から~」

「トータルリフォーム一式 ○○万円から~」

という文言を目にします。

これは、普通に考えても、まったく意味のない価格でしかないと思うのです。

まだ、

商品が決まっていて、さほど、違いがないような単体工事ならまだ、わからないでもないです。

たと言えば、ユニットバス、キッチン、洗面化粧台、トイレの交換など。

でも、これにしても、価格として出せるのは、

「一番安くできた場合」の単価だと思ってた方がいいと思います。

そもそも、家の古さや、現況で、お宅の様子は皆さん、違います。

その、お宅によって違う状況を想定して、追加でかかるかもしれない費用を加味した、

リフォーム金額と言うのを、チラシでは言えないと思います。

ですので、結局、一番、やり易いお宅の場合、費用が掛からない工事の金額になってしまいます。

でも、結局、最終的には、すべての状況を加味したお見積りに追加でなっていくわけで、

その追加部分を多く見られると、結局、最終的には高い見積もりになるかもしれません。

 

そう考えると、

「外装塗装一式」、「トータルリフォーム一式」に至っては、

ほとんど、参考に出来ない金額だと思います。

安く見せるために、参考のお宅の条件は、(25坪の場合)とか、小さく書いていますが、

これも、住宅としては一番小さい方の坪数です。

2階建てでは、この広さのお宅はほとんどあり得ないので、平屋の場合と言えます。

その他、「トータルリフォーム」に至っては、細かく言うと、

例えば、

和室を洋室にする工事、

給湯器もオール電化にする工事、

玄関土間はそのままなのか?

窓は全部交換する金額なのか?

などなど、まったくわからない内容です。

 

そう考えると、安くはないリフォーム費用、

労をいとわず、3社ぐらいのリフォーム会社から、

話を聞く、アイデアを頂く、工事範囲の考え方の相談をして、

リフォームの見積もりを検討する、

と言う、工程は、必要なのではっと思います。